ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)の資格

ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者) 国家資格
日本建築衛生管理教育センター ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者) ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)は、給水・空調設備のチェック、廃棄物処理や衛生面の管理など、ビルや特定建築物の環境衛生の維持管理についての監督を行います。面積3000㎡以上の大規模・中規模建築物では選任義務があり、建築物の環境衛生管理に関する専門知識を持つことを認定する国家資格です。
人気度ランク5 難易度ランク3 専門性ランク4 稼げる資格ランク4
年間受験者数 11,069人 *註1 所要勉強時間
(目安)
200時間
年間合格者数 2,339人 *註1 資格登録者総数
合格率 22.1% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2018年度実績

こんな方にオススメの資格

  • 住宅・建設関係のお仕事をされている方
  • 将来的に建設関係で独立を目指している方

「ビル管理技術者」資格に関する需要

全国各地にビルが建ち並び、大規模ビルや商業施設の建設が進んでいます。
ビルや大規模ビルが増加する中で、建築物の維持管理が重要な課題となっています。

超高層ビル・中規模オフィスビル・商業施設・ホテルをはじめ、ホール・博物館・美術館や各種公共施設など、面積3,000㎡以上(学校は8,000㎡以上)の特定建築物では、建築物環境衛生管理技術者を選任することが義務付けられています。

ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)は、ビル管理に不可欠な資格としてビルメンテナンス会社などの求人も増えおり、安定した需要が見込める資格といえるでしょう。



 

仕事のやりがい

  • ビル・大型建築物の環境衛生管理に関する専門家として、提案・意見することができる点

数字で見るビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)

建築物環境衛生管理技術者試験(ビル管理技術者)の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年2017年2018年対前年比
受験者数10,394 10,20911,069+8.4%
合格者数2,956 1,387 2,339 +68.6%
合格率28.4%13.6%21.1%

資格取得のポイント

資格を取得する方法として、国家試験に合格する方法と、厚生労働大臣登録講習会を修了する方法の2通りがあります。講習会は1ヶ月程度の長期合宿への参加が必要で、国家試験は合格率が10%台の難易度の高くなっています。

講習会・国家試験ともに、環境衛生に関わる2年以上の実務経験が受験資格として定められており、
ビルメンテナンス会社などで受験資格を得ることがまず必要です。

ビルメンテナンス会社で実務経験を積みながら、市販テキスト・各種講習会や資格スクール
を計画的に有効活用して、試験学習を進めましょう。

「建築物環境衛生管理技術者試験(ビル管理技術者)」概要

受験資格以下の用途の建築物において、環境衛生上の維持管理に関する実務に
業として2年以上従事した者
①興行場(劇場、映画館等)、百貨店、集会場(公民館、結婚式場、市民ホールなど)、
 図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
②店舗、事務所
③学校(研修所を含む)
④旅館、ホテル
⑤その他、①~④の用途に類する建築物
 (共同住宅、保養所、寄宿舎、保育所、老人ホーム、病院等)
試験実施日年1回(10月)
試験内容【学科試験】(多肢択一式)
 ①建築物衛生行政概論
 ②建築物の環境衛生
 ③空気環境の調整
 ④建築物の構造概論
 ⑤給水及び排水の管理
 ⑥清掃
 ⑦ねずみ、昆虫等の防除

※合格基準は、総合得点率65%以上かつ各科目得点率40%以上